アラフォーエリナの人生まいにち人体実験!

こじらせ村出身アラフォー女の人体実験の記録。 音楽、バイク、自然、なんてことない日常、隙あらば自分語り。

センセーショナル?『「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす』【読書記録】

以前の記事の中で少し触れていた本。

 

roma34ne7.hatenablog.com

 

大変興味深い内容で、やっとまとめられたのでご紹介します。

 

 

「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす/佐光紀子 著

 

 

 

わたしはこれまで、「ズボラ家事」についての記事をいくつかあげているのですが、

それまでは「きちんと家事をできていない自分はアカンやつ」と思っていました。

 

 

今でも完全に開き直るなどはできておらず、時々「あかんなぁ…」と思ったりします。

それだけ、刷り込みというものが強力なのだと思います。

 

 

この本は、そのような刷り込みがどのように起こったのか、海外との比較もしながら話が展開されています。

 

※引用の所に記してある文は、短い文で伝わるようにしてあるわたしの要約です。

内容からそのままの引用ではありません。

 

 

 

丁寧な暮らし、手作り礼賛

「丁寧な暮らし」は女性の憧れるライフスタイルだが、多くの生活者には縁遠い。

しかし、メディアが煽ることで、現実との差がフラストレーションとなりえる。

丁寧な暮らしを実践できるのは、専業主婦などの昼間に余暇時間がある一部の人間となる。

 

家の中を箒で掃いて、色々なものを丁寧に磨き、

ベランダでハーブを育てて、それを収穫してハーブティーを作り、ゆっくり楽しむ…。

 

そんな暮らしに、私も一時期憧れました。

 

でも、よく良く考えれば朝早く出て夜暗くなってから家に帰ってくるわたしには、そんな時間ないのです。

 

丁寧な暮らしを過剰に煽ることで、そのギャップに苦しむ者がいる。

「できない…」と思うのではなく、「初めからあれは出来ないこと」と思うことが精神的な自衛になるのかもしれません。

 

ちなみに、専業主婦は日本では「勝ち組」のイメージだが、欧米では逆だそう。

それも不思議。

わたしは専業主婦になれたとしても多分働きますが。

家でずっといるのがしんどい。

 

 

食は手作り神話の宝庫

「早寝早起き朝ごはん」サイトでも、簡単な食事例は出てこない。一汁三菜が例としてあがっている。

「朝ごはんを食べること」を働きかけるのではなく、「手作りのちゃんとした朝ごはん」こそ正しい、という価値観はどうなのか。

わたしは食に関わる仕事をしています。

それでも、食に関してもズボラです。

 

それは職業的にいかがかと思い、頑張って手作りをやってみたこともあったのですが

いかんせん「料理そこまで好きってわけじゃない(正しくはブームがあってハマらない時は自炊が苦痛)」なので、

仕事して帰ってきて疲れてるのに自炊とか無理!!と逆にストレスフルになることも多々でした。

 

上のまとめにあるように、実際に「早寝早起き朝ごはん」のサイト(農林水産省)を見てみると、

こんな紹介がされてます。

 


f:id:roma34ne7:20211108154512j:image

言ってることは最もで、図の①は栄養的にバランス悪いのでご飯とかパンを足したくなりますが、

栄養的には②でもう十分です。

具だくさん味噌汁に野菜と豆腐でも入ってりゃバッチリ。

そこを、③まで頑張らせる必要があるのか。

 

実際に忙しい現代人、一人暮らしであろうがお子さんがいる家庭だろうが、時間に余裕が無いと③までやる人いないと思う。

③こそ正しい、③こそ目指す姿!っていうこの姿勢が、人を苦しめているなと言うのはとても同意します。

 

なんならわたしは①でりんごの皮を剥くのがめんどくさいので、たぶんバナナかみかんにするな。笑

 

こういうのを指導する立場だったりするので、

わたしのこのズボラを活かして、「本質を見失わない」指導をしなきゃと思う。

 

ちなみに、たくさん料理を作れるなら作ったらいいと思います。

好きならきっと苦にならないはずだから。

 

好きでもないのに「やんなきゃダメ!」に苛まれたり、やってないことに対して世間全体でレッテル貼りをしている事が問題だと思っています。

 

 

家事を「きちんと」しないといけない刷り込み

手抜き掃除についての特集は沢山あるが、「手抜き掃除」でも、本当に「てきとう」では許されないのだ。

まず、家の者が「きちんと」やることがデファクトであり、手抜きはあくまでデファクトをクリアした上で与えられるもの。

手抜きや外注化が常態になるのは認めない雰囲気がある。

 

(脚注:デファクト=デファクト・スタンダード。事実上の標準という意味らしい)

これもそうですね。

手抜き家事本はかなり流行ってますけど、

ほんとにズボラで手抜きは許されないというか。

 

手抜き家事チャンネルとか見るのが好きなのですが、

確かに手抜き、ズボラといいつつかなりキレイなお宅が多い。

(まあ、これらの売りはズボラしてキレイに見える、というのがポイントだから当然ちゃあ当然だけど)

 

これ、多分ほんとに「てきとう」だったら、「ちゃんとしろ」ってコメントつくんじゃないかなあ。

 

それほど、わたしたちの中には「ちゃんとするためのズボラ」とか「ちゃんと見えるふう手抜き」みたいに

基本「ちゃんとしたい」意識が入ってるのねと改めて思う。

 

家事の外注化、海外では割と当たり前になってたりするみたいで(ハウスキーパーさんとか、シッターさんとか)

一概に比較は出来ないけど、日本では外注したらまだ「やるべき事もやらないろくでもないやつ」みたいに思う風潮が大きい気がする。シッターならさらに。

 

 

こんな感じで、「きちんとすること」「丁寧な暮らし」の世間の常識に対して、海外の事例も取り入れながら一石を投じている本です。

 

この本を読んだ当時はまだ「きっちり星人」だったので、初めはセンセーショナルなタイトルに「えっ!?」と反抗するつもりで読んだのですが

 

今は「きっちり星人」卒業しかけなので、すごく頭を柔らかくしてくれる本だなと思って読んでます。

 

なんでも、「~すべき」「~してないのは悪」って決め付けることが悪なのであって、

 

この本を読んで、どこに力を入れるか、大切にするかをもう個人個人で決めればいい時代に入ってきてるなという感じを受けました。

 

 

オススメです。是非読んでみてください。

 

 

 

 

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

よかったらまた遊びに来てくださいね(*^^*)

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