わたしが小さい頃から好きなパンがあります。
昨日も、近所のスーパーに買い物に行って見つけて、つい買ってしまいました。
ヤマザキのスペシャルサンドというパンで、
コッペパンの中にクリームとあんずジャムが挟んであって、真ん中に赤いゼリーがのっています。
40年以上のロングセラーだそうな。すごい!
(今調べて知りましたが、販売地域って限定されているそうですね)
これは真ん中で割ったところ。
コロンとした赤くて丸いゼリーがひとつ入ってます。
昔は、その赤いゼリーが真っ赤なドレンチェリー(チェリーの砂糖漬け)でした。
小さい頃、母があのパンをよく買ってくれて、ひとつは食べられないから母と半分こするんだけど
あの赤いチェリーは、必ずいつもわたしにくれました。
真っ赤で透き通ったドレンチェリーがまるで大きなルビーのように輝いていて、少なくとも小さい頃のわたしにとっては紛れもなくスペシャルなパンでした。
ところでこれ、今でも見つけたらついつい買ってしまうのですが...
別に特段美味しいとかではないんです。笑
でもついついあったら手を伸ばしてしまうのは...
宝石みたいなチェリーを母からもらった時の嬉しかった気持ち。
それを思い出して今でも嬉しくなるからだな、と最近ふと思いました。
わたしはパンそのものが食べたいんじゃなくて、小さい頃の幸せな思い出を食べたいんだなと。
小さい頃のことはあんまり覚えていないタイプで、どこに行ったとか何したとかもあまり覚えてはいないのですが
なんか、こういう日常のなんでもないことに限ってずっと忘れずに覚えてるんですよね。
それって、日常は決して派手なことはないですが
嬉しい思い出や幸せな気持ちは、そんな日常のふとした小さな楽しみや嬉しいことの積み重ねなんだってことの証拠かもしれないですね。
そういう意味では、本当にスペシャルなパンかもしれない。
何でもない日常は慣れると単調な作業の繰り返しのように思えてしまうけど
ひとつひとつの今日を大切にしなきゃな、そんなふうに思い至りました。
「時々素晴らしい世界 毎日冴えない暮らし」
これは以前も記事にした好きな曲のワンフレーズですが
毎日冴えなくても、それでも日々そこそこ幸せなら
人生は上々だ。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
よかったらまた遊びに来てくださいね(*^^*)
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