前回の続きです。
チベスナくんの冗談にすごくモヤモヤしていました。
今のはどうしても流せない。
でも…同時にこうも思いました。
彼は男性で身体も大きくて力もある。女性だからこそ感じる種類の恐怖はそもそも想像ができない、分からない世界の話なんだろうな。と。
少し前の自分なら、そんなこと言う人は信用に値しない!といって拒絶するか、彼に女性の恐怖なんて分からないんだからと我慢するかのどちらかだったと思います。
けど、自分が何が嫌だったか気持ちを知ってもらいたい。我慢するときっと自分のことも彼のことも嫌いになる。
そう思って、お風呂から上がってきた彼にどう伝えようか、夕食を作りながら考えていました。
夕食ができて2人でいただきますをし、彼はいつも通りわたしに話しかけてきます。
でも、こちらはいつものテンションで話せない。
彼はわたしのいつもと違う雰囲気を察して、喋らなくなりました。
重い空気の中しばらく無言でもくもくとご飯。こちらから話を切り出しました。
「モヤモヤするの嫌やから言うね。
さっき、「まるで抱きかかえられたやつみたい」ってふざけて言ったやん。
わたしもさっきの話は軽く言ったし、男の人にはわかりにくいことなんやと思うけど…わたしはすごい怖かった出来事やねん。
だから、それを冗談に使って欲しくない。」
そう彼に言うと、彼は間髪入れず「ごめん」と言いました。
なんの言い訳もせずに、なんなら食い気味にすぐに彼が謝ったのは(失礼ながら)意外でした。
まずは反発して「いや、でもそんな深刻な言い方じゃなかったやん」とか「そんなに怖いとか分からんかったし」なんて返されると思っていたので。
こう思うのは、自分の父や元カレがそうだったり、自分がどこかで「自分の話なんて受け入れてもらえない」と思っているからだと思いますが
一瞬、何に対してのごめんだったのかまで聞けばよかったかなと思ったけど、
「それって何が悪いと思ってごめんって言ってるん?」とか聞くのも子どもを諭すんじゃあるまいし、なんか上から目線な気がして嫌だったので、「うん。聞いてくれてありがとう」と言って終わりました。
加えて、めんどくさい女と思われるかなと思いつつも
「わたしはケンカがすごく苦手。これまではケンカしたらもう終わりだと思って生きてきた。けど言いたいことも言えんかったら家族になられへんやん。チベくんが大切で好きやからこそ、思ったことは素直に言い合いたい。」
と伝えました。
彼はそれを相槌を打ちながら静かに聞いてました。
同意してないことには上辺だけだとしても相槌を打たないので、きっと受け入れてくれてるのだと信じます。
その後は別に「わたしは怒ってないよ」と態度に出したのですが、彼は無言。
結局黙々とご飯を食べ、そのあとも2人でいつものように並んで食事の後片付けをしていましたが、無言。重い。
わたしが一方的に話したことに物申したいと思ってるかもしれないし、改めて考えて腹を立ててるかもしれない。
どうしよう。気分を害したかも。何とかしなきゃ。
そんな焦燥感に駆られそうになった時でした。
チベスナくんが食器を洗いながら口を開きました。
「母親にも言えず墓場まで持っていくような出来事を、茶化して言うのはデリカシーがなかったし、したらあかんことやった。ごめん。」
彼は、ごはんを黙々と食べている間にいろいろ考えていたようです。
その短い言葉には、わたしをなだめすかそうとかとりあえず謝ろうとか、そんな適当な気持ちは全く感じませんでした。
彼の冗談は残念だったけど、わたしの気持ちを知って受け入れ、そのあと自分をちゃんと省みて自分の言葉で謝ってくれた。
それが本当に嬉しかったです。
意見が相違したり思っていたのと違った時、わたしはそこで終わりだと思い続けていたのですが
(だから人とケンカも出来なかった)
案外そうでもないこと、分かろうとする努力の大切さを、彼とのやり取りの中少しずつ分かりかけています。
今回のことも彼が一方的に悪いなんてこともないだろうし、自分の気持ちの伝え方は自分でもまだまだ未熟だと分かっていますが、
以前の何も言えず我慢して去ってしまう自分を思うと、感情的にも嫌味っぽくもならずに気持ちが言えたし少なからず成長はしていると思います。
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その後の彼はというと…
すっかり元気がなく、、大好きな晩酌もせず早々に寝てしまいました(^^;
まあ、「謝ったし、じゃあ飲もうか!」みたいな態度でもそれはそれで微妙ですが。苦笑
思ったより真剣に受け止めてくれたのかな。
わたしが指摘したことにか、それに気づかなかった自分を恥じてなのか、実は不満に思ってモヤモヤしたり怒ったりしていたのか、、何にテンションが下がったのかは分かりませんが。
案外、こんなふうにガッツリテンションが下がる時もあるんだなと知りました。
ずっと気にして変な雰囲気になったらどうしようかと思ったけど、翌日には起きてから徐々に元気になっていったので、良かったです(^∀^;)
こんな出来事は長く共に過ごすならただの小波なんでしょうが…今まではそれすら出来ない未熟な人間だったので、乗り越えられてよかったです。
それにしても、わたしは彼に助けられていますね。
もっと人を想いやれる人になりたいわ。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
よかったらまた遊びに来てくださいね(*^^*)
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