本屋に陳列されていた、この本の表紙が目を引いた。
なんか「イマドキだな」っていうのと「あー、恋ってもんがキラキラしてる若い子が読むんだろうな」と
そうやってキラキラ輝いていてそれに浸っていたい時期って誰にでもあるよなぁとちょっと思った。
恋愛経験が少ない私でさえ。
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私にとってのどうにもならないそんな恋は、このブログに幾度となく出てきているケイさんである。
ブログを始めたころは、彼への気持ちをどうにかしたくて書いていた側面もある。
職場を異動したから、完全にこれで縁も切れるだろうと思っていたら
去年うちの支店に異動してきた人がまさかのケイさんと友達。
私が以前ケイさんと同じ職場で働いてたことも知ってるので、ちょくちょく
「ケイくんこないだLINEでこんなこと言ってたわ~」とか会話の中にケイさんが登場することもあります。
親しい人だからもしかしたら私がケイさんに告白したこととかその顛末も知ってるかもしれん。
知ってて話振ってきてるんかもしれん。
それなら恥ずかしすぎるけど、そこは考えないようにしている…苦笑
そんな感じで微妙に切れきれない、今さら繋がる謎の縁。
で、先日。
私がめちゃくちゃお世話になった大好きな先輩に誘われて、前の職場のメンバー5人であるフェスに行ってきた。
その先輩は前の職場のメンバーで、先輩いわく「私(先輩)が大好きな人たち」を集めたという。その中にケイさんもいた。
ここでも発揮される切れない縁。
フェスを楽しみながら、朝から一日みんなで一緒に楽しんで、グループの中でだけど久しぶりに彼と話した。
正直、自分がまた久しぶりにケイさんに会って親しく話したら、どういう気持ちになるんだろうとちょっと構えていた。
正直に書くのは躊躇われるが…彼に会ってまたやっぱり好きだなと思ってしまったらどうしようかと思ったのだ。
そうなると実際嫌だから、ちょっと行くのやめとこうかと思ったくらい。
でも実際会ってみたら特になんてことなく、ほんとに「前の職場の仲良かった人」って感じだった。
「仲良かった」とまでもいかないかもしれない。
あれだけ執着していたのに、終わってみたらあっさりしたものだ。
自分の中で、「一時期とっても好きだった人」から、
本当に「前の職場の同僚」のカテゴリに振り分け直されたんだなと実感した瞬間だった。
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ずっとその人を考えてしまうような、どうしようもない気持ちを抱えた恋。
自分の中でそんな経験が数少ないから、本当に大切だった、唯一だったように思えた。
(非モテだからね。死)
でもそれはケイさんが大切だったのではなく、
ケイさんを好きな自分とか、ケイさんとのやり取りとかその日々とかが、大切だったんだ。
文字にするとなかなかだな。
SNSで見かけた言葉がある。
身を焦がした恋があったとして。
それは大切なものなんかではなく、一生の恋でもなく、あなたは彼を好きなのでもない。
酷い言い方をするけれど、それは美しいなんてもんではなくただの執着であり情愛なだけである。
今思えばその通り。
ただの執着で駄々っ子で恋愛のあのキラキラ感とか非日常感に浮ついてただけ。
付き合ってもない、付き合った上での摩擦も経験してない、ただふんわりときめきや楽しいだけを味わえる片思い。
一方的で自分が差し出すものもなく、
構造は小さい子がまるでお気に入りのオモチャで遊ぶのと同じだなと思った。
浮気や不倫もこれと同じ構造だろうな。
異動でそんなささやかな楽しみを取り上げられたから、悲嘆に暮れていたけど
それはお気に入りのおもちゃをいきなり取り上げられて泣き叫ぶ子供と何も変わらない。
お気に入りだったから手元から無くなって悲しくてって、ただ執着していただけだった。
彼は私のお気に入りのおもちゃだったんだ。
そういう意味では立派に「恋」だった。
恋愛にもなりきれてない恋だ。
こんな青臭いことはみんな高校生くらいで終わらせてるんだろうけど。
アラフォーにもなって、心が成長していなかった証拠だ。
でも、おかげで私は少しずつ前に進んだ。
今更ながらでも、みっともなくても恥ずかしくても、
今ここから、今できる手段で進むしかないのだ。
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冒頭の、ケイさんと友達の同僚さん。
以前は話の中で「ケイくんが、あんなことしてさー」みたいに会話にケイさんが出てくると、別にドキッとじゃないけど、心がやっぱり少しは他の人の名前を聞いた時とは違う反応をしていたのですが
(元彼の名前を聞いた時みたいな感じ)
フェスに行ってからは、ほとんど反応しなくなりました。
実際に会って、彼と直接話してみることで
私の中でケイさんのことが本当に消化されたんだと思います。
でも、跡形が消えるようになんにも無くなったんではなくて、彼を好きだったということが消化されて自分の一部になった感じ。
昔「人の中から、私といた楽しい記憶が忘れ去られるのが悲しい」みたいなことをブログに書いていたような気がしますが
今は割ともう時の流れとはそういうもので、人の記憶も心もうつり変わっていくものだと受け入れられているような気がします。
多分、ケイさんにまつわる私の気持ちのことを書くのはこれが最後だと思います。
いや、未来は分からんけど。少なくとも今はそんなふうに思う。
微妙に切れきれない縁、潔くさっさと切れてくれ!と思っていたけど、
今回一緒に話さなければ、彼への気持ちが消化されていることには気づけなかった。
それに、今回フェスに行った人みんないい人たちで大好きだから、たまには会ってまた話がしたい。
そう思えば、まだ縁が繋がっていて良かったなと思う。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
よかったらまた遊びに来てくださいね(*^^*)
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