うちの職場のパートさんに、お料理が得意でよくおうちで作ったお菓子やお味噌やを持ってきてくれる人がいます。
おかずをくれたり(⇒何度でも始める)、
おいしい果物を紹介して注文手配してくれたりする。
仕事では意見がぶつかることもあるけど、面倒見のいいおばちゃんです。
この間職場に、このパートさんがおうちで仕込んだ甘麹を持ってきてくれました。
麹ともち米だけでできていて、砂糖を入れていないのに発酵の作用で豊かな甘みがある。
お湯で溶いて、甘酒風にいただきました。
ちょうど発酵食品に興味があって、菌活をしたいなと思ってたとこだったので、
それをパートさんに言ったら、
「わたしいつも味噌とか塩こうじを自分で作ってんねんけど、
じゃあエリナさんも作る?」
と言われ、なにそれ、やります!!と即答しお宅にお邪魔して作ってきました。
麹菌のパワー
まずは、麹菌について。
麹菌は、コウジカビともいわれるカビの一種です。
いろんなものを発酵させておいしくしてくれます。
国菌とよばれるすごい菌
わたしも今回初めて知ったのですが、
麹菌は日本の「国菌(こっきん)」として定められているそうです。なにそれ!
日本の国花はサクラ、
国鳥はキジ、
国石はヒスイ(←そうなんや!)
そんな感じで、国菌は麹菌。
国の菌!?って思ったけど、
麹菌がなかったら味噌も醤油もできないし、日本酒もない。
麹菌がないと和食が成り立たなくなると思うと、国の菌というには相応しいかも。
ちなみに、この麹菌(コウジカビ)が活躍する「もやしもん」という漫画があります。
発酵のことがとても分かりやすく説明されていて、なおかつ面白いのでお勧めです。
麹菌(コウジカビ)アスペルギルス・オリゼー
- 作者:石川雅之
- 発売日: 2017/03/23
- メディア: Kindle版
甘麹の栄養
甘麹は、もち米に麹菌を混ぜ、発酵させたもの。
麹菌がもち米のでんぷんを糖に分解してくれるので、とてもふっくらとした甘味があります。
甘酒と同じように麹菌で発酵させていますが、アルコール成分はゼロ。
発酵の作用で栄養価が高くミネラルも豊富なので、飲む点滴ともいわれています。
いまでは甘酒は冬の飲み物って感じですが
江戸時代は、夏の風物詩だったそうです。
夏の暑さを乗り切る為にも、コーヒースタンドみたいな感じで屋台で甘酒が売られていたとか。
昔の人は、タピオカ飲もうよ♡みたいな感じで
あそこのお店の甘酒飲もうよ♡とかやってたんかな。笑
というわけで、今回はもち米を麹菌で醸して甘麹を作っていきます。
甘麹を醸す
甘麹の材料
・米麹
・もち米
(分量を聞くのを忘れました…また聞いて追記します。)
これが米麹(米に麹菌をうえてあるもの)。
袋を開けると、こんな感じ。
乾燥したお米に、ふわふわしたものがついています。
このふわふわが麹菌。
麹は米に花とも書きますが(糀)、こんなふうにお米に花が咲いたような感じに見えたからかな。
匂いは全くありませんでした。
①麹をほぐす
袋から出した麹はかたまっているので、これを手でほぐしていきます。
このとき、きれいに洗った手で丁寧にほぐすのがミソ。
自分の手に住んでいる常在菌(皮膚表面に住んでいる菌たちで、手を弱酸性にしたりして守ってくれている。)が発酵に加わるので、
自分の体に合った甘麹ができるとのことです。
自分で作った甘麹は、自分の常在菌でできてるんやから、いわゆる究極のオーダーメイド。
自分で作った甘麹がおいしく感じるのは当然のことやで!とパートさん。
念入りにほぐしていきます。
②もち米に混ぜる。
洗って浸漬し、水分多めに炊いたもち米に、少しずつほぐした麹を加えてひたすらぐるぐる混ぜます。
この時おばちゃんには
「波動の関係で時計回りに混ぜなさい!」と言われ、
とりあえず波動はよくわからんけど時計回りに混ぜました。笑
これくらいまで混ぜたらOKらしい。
③発酵させる
この後は60℃で4時間発酵させます。
家には定温で加熱できるものはないけど、
ヨーグルトメーカーとかが良いようです。
発酵はおまかせして、
また美味しいパンをいただき、
この日は帰りました。
そして次の日に発酵済みの完成品甘麹+塩を加えた塩麹いただきました♡
甘麹の美味しい食べ方
そのまま食べてもいいんですけど、
わたしにはちょっと甘すぎるかも。な感じなので…
甘酒風
甘麹をマグに入れ、
お湯で割って甘酒風にするのが好きです♡
この時のお湯はぬるめで。
お湯が熱すぎると、せっかくの菌が死んでしまいます。
甘麹ヨーグルト
あとはこちら
甘麹+プレーンヨーグルト。
フレーバーが欲しくて、柚子茶も乗せてます。
これをよくかき混ぜて食べる。
すると、麹を部分をかむとじわっと優しい甘さが拡がって、
なんとも言えない滋味深い感じです(*´ω`*)
気持ちちょっとプチッとした歯ごたえも良き♡
もともとお通じは良い方なので、
劇的ななにかの変化を感じることはありませんが、
食べ切るまでとりあえず続けてみようと思っています。
納豆とか、ほかの発酵食品との組み合わせも開発してみようかな。