前回までのお話はこちら。
①真面目に歯と向き合います
②運命をゆだねる歯科矯正歯科探しの旅①
前回までで、まず1つ目の矯正歯科へ行ってきました。
今回は、2つ目の矯正歯科を訪ねた話です。
まず写真を撮る。
1つ目の矯正歯科と同じように、
助手さんに歯をよく見えるようにする器具をはめて、写真を撮ってもらう…
までは一緒だったんですが。。
途中で先生があらわれて、
わたしの下あごを押す!押す!
「あががぁ~(;▽;)」ってなりましたが、
「ここで噛んで!」って言われて頑張って噛む。
そして写真をパシャリ。
あとは顔を色んな方向から撮りました。
その後は、板の上に乗って立ち、全身を四方向から撮影しました。
これは前言った矯正歯科ではなかったな。
それが終わったら、レントゲン写真を撮りました。
カウンセリング…と思いきや、お勉強タイムの始まり!?
写真を撮り、
先生からのカウンセリング。
わたしの歯並びを見ながら、
「じゃあ、まずお勉強しよか」
と先生。
??と思っていると、パワーポイントを出して、
噛み合わせの仕組みについて説明してくれました。
ここで初めて聞くことが沢山ありました。
噛み合わせが大切な本当の意味
歯の噛み合せというのは、上顎より下あごが少しズレてはいるようになっていて、
上の前歯のうらと上の犬歯の裏側に、それぞれ滑り込むように下の前歯と下の犬歯が当たっておさまるのが正常位置だそうです。
それがおさまらない(下顎の方が出ていたり、完全に閉まらない歯並びになったりしている)と、
噛み合わせを補うために顎関節や奥歯に無理な仕事をさせることになってしまい、
顎関節症や歯が抜ける原因になるとか。
実際に8020(80歳で自分の歯を20本残せている)を達成している人には、
受け口(下顎が出ている)だったり、叢生(歯並びがガタガタ)の人はいないというデータがあるそう。
これは、逆に言うと、
上のような理由で噛み合わせが上手くいってないと、ほぼ20本残すことは不可能。必ずどこかで抜けていく。っていうことです。
人の歯はフルに生えてると上14本下14本で28本だそうですが(親知らず含まない)、
私の場合はすでに前歯が1本ないのと、
矯正にあたって4本歯を抜かないといけないけど、
それでもまだあと3本余裕(?)があります。
今から治療して、今ある歯を守れる噛み合わせに直せれば、歯が抜けなくて済むかも。
噛み合わせと姿勢
全身写真を撮ったのは、姿勢を見るためで、
噛み合わせがズレていると顎に無理が生じる
↓
首とかにも無理が生じる
↓
ドミノ的に全身がゆがむ
ということだそうで…
これはもう、実際姿勢も悪いし首肩すぐ凝って頭痛になるし、
なんか実証済みな感じ。
姿勢はこんなスコアを出してもらいました。
すごい姿勢悪い。。
プロ野球選手とか、ベストパフォーマンスを出すために歯並びを整える人もいるって聞くし、
姿勢と歯並びってほんとに大切なんだな。
落書きのようで的確な分析
そして、おもむろにわたしの顔の写真にペンで線を書き込んでいく先生。
「見たところ、ここの角度は何度、ここは何度、で、普通は〇度くらいだけど、あなたは角度が狭い。」
と。
写真だけでスラスラ~っと角度やらを判断していく先生すごい。
「みたところ、顎の長さも足りてないのと、歯並びの具合から言っても、外科手術が必要かもしれない。」
外科手術!?(;´Д`)
外科手術!?
小さい頃から、あごがなくて横顔ぶさいくでした。
いわゆる「口ゴボ」っていうやつ。
(この言い方は好きじゃない。)
父もあごが無い同じ骨格をしてるし、
もう遺伝で横顔がぶさいくなのはしゃーない。と
あきらめてたんですが、
この小さいあご、
顎変形症といって、かみ合わせに支障が出る病気かもしれないとのこと。
ただ横顔がぶさいくだけでは済む話じゃなかったみたい。。
あごの形が良くないので、その上に並んだ歯並びではどうしても噛み合わせがうまくいかず、
それをなんとかあごの位置をずらして噛み合わせを補うために、
わたしはあごがだいぶ前にずれてるそうです。
だから、はじめにわたしのあごをめっちゃ押したのね。。
だいぶあごが前にズレてる、と。
ホントの位置はここだ、と。
ついでに左右もずれてるとか。
確かに、歯の正中線は全く合ってません。
歯並び悪いせいと思ってたけど…。
言われて始めて気づいたけど、
わたしの下あご、左にはすごいずらせるのに右には全然動かない。
35年気付かなかった!
そして大きく口を開けたら関節がコキっていう。。
痛くないからほってたけど、痛くないからいいとかそういう問題じゃなかった。。
この状態で歯並びだけよくしても、あごの位置がズレてて結局上手く噛み合わないので、
将来歯がどんどん抜けると。。
実際、もう一番奥の歯はだいぶすり減ってるそうです。
あごがズレてるから、必要以上に歯が当たってるらしい。
この調子だと、60過ぎにはこの奥歯耐えられなくて抜ける可能性が高い、と。
((( ´ºωº `)))ガタガタ
保険適応の矯正!?
で、顎変形症だとなんと矯正が保険適応だそうです。
手術と矯正しても、普通に自費で矯正するより安くなる。
すごいな保険適応。
あごの骨を切る手術だそうで、
当然ながら2週間~1ヶ月は入院みたい。。
ひぃぃ~こわいー!!
健康優良児で入院した事の無い身からしたら、あごの骨切るってめちゃ怖よー(;▽;)
まぁ手術になったとしても、矯正で綺麗に並べてからだから、やるなら2年後になるみたいやけど。
まぁ、診断がちゃんとされてないので、
どうなるかわかりませんが…。
んでも、それなら病休とって…
子どもがいたりしたらおいそれと入院も出来んやろうから、
ひとり身軽なうちにできるのがいいのかも?
2年後どうなってるかはわからんけど、
その頃子どもがいて入院大変!ってなるとしたら1年以内に結婚してすぐ授からんと可能性は薄いから、
大丈夫かなっ!( ̄▽ ̄)笑
インビザラインはできません。の意味
そしてここでは、前に行った矯正歯科とはちがい、はっきり
「インビザライン、リンガル矯正(歯の裏側にワイヤー)はできません」
と言われました。
もし顎変形症なら、普通のワイヤー矯正しか保険適応してないからと。
ひとつ、聞いてみました。
ほかの医院で、インビザライン適応と言われたんですが。と。
そうすると先生いわく、
「それは、噛み合わせについては考慮されてないんやね。
インビザラインは歯を綺麗に並べることはできるけど、
元々の土台以外に歯を並べられるわけはないから、噛み合わせがちゃんとしてない土台に綺麗に並べても、歯への負担の軽減が出来ない状態は変わってないから、
将来的には歯が抜けるリスクは減らないよ。」
と。
あと、インビザラインとリンガル矯正は、
先に仕上がりのゴールを決めてからスタートする考え方の治療なので、
途中で計画を変更することが難しい。
ワイヤーなら、途中で様子を見ながら調整ができる。
それ聞いて、すごく納得した。
それと同時に、写真と少し話すだけでここまで分析できるこの先生が頼もしく感じました。
思ってたより安上がりになるのかも!?
矯正費用、しっかり多めに見積って予算120万くらいと思ってたんですが、
高額になりがちなリンガルやインビザラインでないので、
この歯科だと70万くらいだそうです。
調整にかかる費用は別だから、2年間で見積もっても80万くらいかなぁ。
あと、インビザラインだと最長5、6年でしたが、
ワイヤーだと平均2年。
なんか、すごい安くついて2年で治療できるの、
お得な気持ちになった!笑
2つの歯科を訪ねてみて
2つの歯科を訪ねましたが、
どちらがいい悪いではなく、何を大切にしているかが違うんだなと思いました。
そして、1軒で決めないことの大切さも知りました。
やっぱり思ったよりわたしの歯は綺麗にするのが難しいみたいです。
気持ち的には、長期スパンで見た時、
やっぱり将来歯が抜けるのが嫌なので、ワイヤーで痛みや手術を伴っても、
しっかり根本から治してもらいたいかなあ。
歯が痛いとご飯食べるのが苦痛になるし、
ご飯食べるのが苦痛っていうのはわたしにとって人生の楽しみをごっそり失うなぁと思うので。
今がいちばん若いんだから、
迷うなら1番若くて元気なうちに治してしまいたい。
結構気持ちは固まってきました。