ある日、彼が仕事から帰ってきて、いつも通りお風呂に入って、一緒に食卓についた。
ふたりでいただきますをしたけど、明らかに元気がない。
彼の好物のピーマンの肉詰めを作ったんだけど、もそもそ無言で食べる。
いつもテレビで流すYouTubeもつけず無音。
どうしたん?しんどい?と聞いてもほとんど反応無し。
そしていつも飲むお酒も飲まずにすぐ就寝。
その様子を見ながら、わたしは「自分がなんか気に障ることしたんだろうか」と一瞬ザワザワしたのですが
この感じは多分わたしは関係ないだろう、暴走するな自分!と思い直し、とりあえずそっとしておくことにしました。
次の日、仕事から帰ってきて。
ごはんを食べながら、チベスナくんがおもむろに話を切り出しました。
「うちの会社、コロナ後の業績が思わしくないみたいやねん。それで今退職者を募集してて。
ぼく、それに手をあげようと思ってるねん。」
そう言って、昨日元気がなかった理由、そして退職しようと思った理由も話してくれました。
(元気がなかったのは、仕事で色々あったからでした)
仕事辞めると聞いた時は率直に驚きましたが…
あまり「えっ、これからどうすんの!?」とかの不安や「2人の今後を考えていく時期やのになんで辞めるん!?」とかの怒りは、自分でも意外なくらい浮かびませんでした。
人生共に長く生きていれば、どちらかが働けなくなったり、病気になったりして状況なんてコロコロ変わるよなと思っていたからかもしれません。
思ってても、実際にその時がきたら自分はどんな反応になるんだろうと思ってましたが…あまりマイナス感情が浮かんでこなかったです。
でもまさか、実際にこんなに早く状況の変化が訪れるとは思っていませんでしたが(^∀^;)笑
やっぱりその人の条件やステータスとよばれるものって、ただその人のその時のステータスを表してるだけだなぁ、と改めて思いました。
彼の仕事も彼の人生も彼のものであり、わたしのものではないし、逆も然り。
ワザと嫌な仕事選ぶとか、自暴自棄で自分を大切にしてなかったら、何か言うかもしれないですが…
彼が納得して選べて、できれば楽しく働ける仕事が見つかるといいな~と思います。
もし子どもがいたらそんな生半可なことは言ってられないかもしれないですが、今はそんな気持ち。
もちろん給料が良ければそれに越したことはないですが笑、できれば2人の休日が合う仕事がいいなぁと思ってます。
そして…
「退職を考えている」という彼の言葉を聞いた時、わたしの心を一番大きく占めていた気持ちは
退職という大きな変化の選択肢が頭に浮かんだとき、すぐわたしに話してくれたことがとても嬉しい、ということでした。
わたしなら、どう伝えようかきっと悩んで言えなくてしばらく自分で抱えてモダモダしてると思うので。。
(実際自分の身体のことが打ち明けられてないし。)
ましてや仕事を辞めようかという事で、責められるかもしれないのに。
それを、すぐにわたしに打ち明けてくれたことで、彼はわたしを信頼してくれていて、わたしの存在を自分ごとに捉えてくれているんだなと思えて嬉しかったんです。
同棲してるし結婚前提だから当たり前なことなのかもしれないですが…いまいち愛されることに自信のないわたしには、そう思ってくれることが実感出来て嬉しく感じました。
こうして書きながら、「転職は大きな転機」「仕事を辞めることは責められるかもしれない」「責められたくないから言い難い」というのはわたしの価値観で、
もしかすると彼にはそういう考え方が無いのかもしれないなとも思いました。
大切なことを彼がこうして素直に言ってくれるなら、わたしも大切なことを素直に言えるような気がするし、素直に言いたい。
その時ふとそう思いました。
長くなったので、分けます。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
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