わたしは料理というものに、ずーっとうっすらとした苦手意識があります。
食べることは好きだし、食べ物も好き。
別に技術的に未熟な訳でもないし、美味しいものは作れる。
なんだけれども…
何故か料理というものをルンルンでやれないというか、どうしても面倒なものという気持ちがついてまわります。
ふいにスイッチが入って料理楽しいモードになると張り切っていろいろできるのですが…
2人暮らしを始めてからは「誰かに食べてもらう」ということもあって、一人暮らしのときよりは全然マシだけど
「しないといけないからするもの」という気持ちが常について回りました。
以前もこんな記事を書いていますが…
食べるものが身体をつくる、大切な人の身体をつくる食事を作っている。
その素晴らしさに嬉しくなる時もあるけど、どうしても「うーん、めんどう」という価値観からいまひとつ抜け出せないのです。
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残業が長引かず済んだ日は、基本的に帰ってからわたしが晩ごはんを作っています。
我が家は狭い1LDK。壁際にキッチンがあり、真横に小さなダイニングテーブルを置いています。
わたしが晩ごはんの準備をしている間、チベスナくんはダイニングテーブルのところに座って待ってるのが基本スタイル。
で、ある日気づいたのですが…
キッチンで野菜を切ったりして夕飯の支度をしてると、なんだか視線を感じる…。
チラッと視界の端で見てみると、ダイニングテーブルに座ったチベスナくんが、わたしが料理している様子を後ろからじーっと見てる。
テレビ見るなりゲームするなり、「なんか他のことして待っててくれていいからね」と言っても、彼は彼なりにわたしに任せ切りだと悪いと思っているのでしょうか?
横でテレビを流し見しながらわたしの様子を見てて、使い終わった調味料を冷蔵庫にしまったり、洗い物が出たら洗ったりして料理番組のアシスタントみたいな事をしてくれてます。
手伝うタイミングを見計らっているのか、何の料理ができるか眺めているのか。
はたまた、わたしがご飯を作っている姿を見るのが好きなのか!?笑
なにを思って見ているのかは分かりませんが…
もし、わたしが作っているということを嬉しく思ってくれていたならわたしも嬉しいし、もっと美味しいものを作ってあげたいなという気持ちになります。
そうやってチベスナくんに謎に見守って?もらいながら作る夕飯の支度の時間は、わたしにとってなんだか穏やかで心地よくて
ふんわりと「なんかこの感じ、いいな、好きだな~」と思うようになりました。
そして次第に、わたしの中での料理へのイメージの割合が「しないといけないからするもの」で大幅に占められていたものが、少しずつ「丁寧に取り組みたいこと」の割合が増えてきているような気がします。
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じーーっと見られて作った、この日の献立は定番ハンバーグ。
いつもだとたまねぎは生でそのままタネに混ぜちゃうのですが、そんなこんなで気分がのったのでちゃんと炒めて混ぜこんでみました。
そして、しっかり熱したフライパンにタネを置き、外側を先に強火で焼き目をつけ、フタをして弱火で中までじっくり火を通す。
ハンバーグをひっくり返した時、盛大にジュ~~~!!という美味しそうな音がして、座ってたチベスナくんが思わず立ち上がって見物に来ました。笑
そしてひっくり返したハンバーグの焼きめの美味しそうなこと!そしてお肉の焼けるいい匂いー!!
チベスナくんと2人で「おぉ~」とご満悦でした。
すごく平和だなと思いました。笑
こうしていつもより意識的に丁寧に作るのを心がけてみたら、やっぱりいつもよりも美味しかった。
料理も適当にやっつけ仕事でするのでなく、丁寧に食材を扱って切ったり出汁とったりして作ると美味しさが増す気がします。
手をかけて、意識を向けて向き合った分だけ愛情が増すのは、人でもモノでもなんでも同じなのかもしれません。
…なんでも同じというか、全てのできごとは、そもそもそういうものなのかもしれない。
美味しくいただきました!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
よかったらまた遊びに来てくださいね(*^^*)
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